2013-08-29

 昼起きてバイト行って夜はイタリアンのお店でご飯食べてビールなりワインなり飲んだ(スパークリングワインはイタリアンにとてもよく合う)。

 至極どうでもいい話なのだけど、ペットボトルの飲料を飲んでいる途中なのに、ラベルを先に剥がしゴミ箱に捨ててしまった。これで私以外の人間は私が何を飲んでいるかを中身の色から推測するしかない。だから何だと言うのだ。中身がお茶の色をしていて「それは伊右衛門だろう」などとわかる人間はそう多くない。いやおそらく、CCレモンなら容易にわかる(いやいや、それはMATCHかもしれない)。さらに、ペットボトルの形状からも判断できるはずだ。あ、いや、だから何だと言うのだ。

 酒の名前を覚えるなど嗜好として微妙なことなのかもしれないが、「多くの人が知っていること」という意味では知っていて損はしないし、それは酒の名前でなくとも株価の話なりサッカーの話なりいろいろある。そして一段階広げて「多くの人が持っているもの、関知しているもの」として新聞は読むべきだし、自動車免許は取るべきだし、就職もすべきなのだろう。もちろん、何でもかんでも同調すべきだとは思わない。一考もせず排除するわけにはいかない、という程度だ。だから食わず嫌いをせずに普通に構えていればいい。

 中学生の頃から、何事に対しても興味の幅を広く持って、それが良い情報にせよ悪い情報にせよ取り敢えず摂取してしまえという態度だった。確実に自分を満足させるものだけ周りに置いておくのではなく、より広く手を出して、それがたとえ悪いものだったとしてもリスクを甘んじて受け、さらに良いリターンを求めて彷徨う。表現が難しいけど、最終的に自分にもたらす効果がわからないような知識や行為でも積極的に触れていく態度であろう、という感じだ。

 ストックホルム症候群。ハイジャック犯などの犯罪者によって拘束された人質が、犯人と同じ環境に長時間隔離されることにより、犯人の背景に対して理解や同情などの依存感情を示すようになる現象。犯人に反感を持たれないようにし自身の生存確率を上げるための心理的作用によって生じる感情だと推測される。これと逆の現象をリマ症候群と呼び、犯人が人質への態度を和らげる事態を指す。

 ミュンヒハウゼン症候群虚偽性障害に分類される精神疾患の一種で、症例として周囲の興味や関心を引くために自分に病気があると偽ったり自傷行為に及んだりする行動が見られる。また、自分以外の近しい人間について同様の行動をするような症状を代理ミュンヒハウゼン症候群と呼ぶ。たとえば母親が子供に関心を集めるために子供を病気だと偽る症例があり、これが原因で児童が虐待死した事例がある。

 RAS症候群(Redundant Acronym Syndrome Syndrome)。「頭痛が痛い」や「三菱UFJフィナンシャルグループ」などと意味の重複した言語使用をしてしまう現象を指す。病気や疾患を指すものではなく、社会的な現象や流行を風刺した言葉である。ちなみに、UFJのFはFinancial。

 パリ症候群。異文化に対する適応障害の一種。異文化に対して固定・誇張された羨望を抱いたまま留学や旅行をするも、その理想と現実の著しいギャップにショックを受け精神的なバランスを崩してしまい、鬱病に近い症状を示してしまう。

 ランチメイト症候群。ぼっち飯をする若者がマイナス思考に陥りそのまま精神の不調に至る症状を指す。医学的に正式な名称ではない。

 症候群とは、原因不明ながらも共通の病態を示す患者が多い場合、それを便宜的に群として扱い対処しやすくするためにつける名称のことである。原因が判明してからもそのまま慣用名として用いられる場合も多く、疾患などとの明確な線引きがなされているわけではない。たとえばSARSやAIDSのSはSyndromeのSである。逆に原因不明でも病気として名称が与えられているものもある。このあたりはWikipediaの「病気」の項を参照すると面白い。

 さらに言えば、(名称を定義するのとは別の)専門外の人間がそれらしい名称を与えようとする際に、雰囲気を漂わせかつ明確な定義を必要としないものの語尾として「症候群」を用いる場合もあるだろう。たとえば「空の巣症候群」などがそうかもしれない。以上挙げたように、精神疾患や心理作用は原因を定量的に扱うことができないため、病気より症候群の方が具合がいいことがあるのかもしれない。ピーターパン症候群なんて、ふざけて付けたとしてもあまりにも面白くないけれど。

 

では。

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