2013-12-01

 説明会行こうと思ったのにずっと寝ていた。夜は本屋に行って買い物して喫茶店で本読んで帰ってきてからカップ麺で夕食を済ませた。そういえば最近ちゃんとした食事にせずにインスタントやらシリアルやら野菜ジュースで食いつないでるかもしれない……。今は余裕ないからまぁいいかということになっちゃってるけれど。

 

 私が今よりも多くのことを知っていた頃、あるいはあらゆるものを知っていると勘違いしていた頃、ある老人と話をしたことがあった。そこで私は彼の生きていた時代について聞かされた。人々が真実を確証することを諦めておらず、まだ明るい未来を切望していた世紀。人類はほとんど何も知らず、実験でわずかに得られた事実から論理を重ね、理論や仮説を組み上げ、背後に潜むであろう真理を追い求めていた。やがて外部の存在から全てが与えられるまでは、あらゆる人は好奇心とともにあった。生き生きとしていたのだ。

 およそ百年前に一変したという景色を眺めながら、老人は過去を懐かしんでいた。惜しんでいるようにも見えた。「彼ら」を恨んでいるかと訊くと、ゆっくりと首を振った。彼らのおかげであらゆる争いが未然に防がれ、人は仮初めの全知を手に入れ、少なくない数の世界の歴史が続くことになった(彼らの力を以ってしても、すべての世界を救うことはできなかったのだ)。讃えこそすれ、恨みはしないと言った。私は老人の言葉を頭の中で反芻した。多くの語彙を失ってから、人の話す言葉を理解するのに時間がかかるようになった。費やされる時間は決して短くない。でも私はそうした間隙が好きだった。息もつかぬ間に返事をするようなかつての忙しなさが嫌いだったから、いっそう好んだのだ。

 

 うーん。

 

では。

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