2014-02-08

 映画を見に行こうと思ったのだけど混んでいたのでやめた。午後はまったりのんびりしていた。

 夜、散歩に出て近所の小さな公園でぼんやりと佇んでいた。足あとの無いまっさらな雪にどう跡を残してみようか考えていたのだけど、しばらくして中年の女性がやってきて「携帯電話を落としてしまったのだけど見ていませんか」と私に訊いた。「いつごろ落としたのですか」私は尋ねた。女性は「二時間ほど前です。たくさん積もっているのではしゃいで出歩いていたら落としてしまって」と言った。まだ雪が激しく降っていた。この強さだから、落し物は瞬く間に埋もれてしまっただろう。探しても徒労に終わることは明らかだった。私は探すのを手伝う振りをして、足で乱暴に雪を掻き分けていった。靴の中に雪が入り込んで冷たかった。

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