2018-05-28

日記

 月曜日。出発日。8時ごろ起きる。体調は完全ではなく、鼻が詰まった感じがある。結局眼精疲労が蓄積してるだけな気がする。テレビを見ると国会中継が流れていた。ぼんやり見る。支度をして家を出る。経由を挟んで用事を済ませて空港へ。スーツーケースがなんだかんだ重い。早く着きすぎた。
 時間があるので、日記が最近また書けていなかったことについて考える。忙しかったかもしれないけど、その忙しさはそれ以前と大差ない気がする。そういえば去年も3月から書けなかった。学会の時期。今年の学会は西の方だった。行ったら風邪を引いて倒れた。その直前には城崎に行った。温泉が良かった。
 自分は体力がなくて、遠出をすれば数日で風邪を引くし、締切明けは倒れる。去年の11月の頭に疲労っぽいもので風邪を引いてから、数ヶ月おきに疲労で倒れるようになった気がする。運動をせねばと思って4月頃はスクワットをしていたけど、そういえば最近やっていない。焦ると時間が割けなくなる。
 忙しさか。2月の後半に締切があって、さらに5月の後半に締切があった。3ヶ月スパンはなかなか大変だった。作業量も多かったし。けどなんとかなった。無駄なことをたくさんした。処理の間違いを後から気付いて修正、というのが多々ある。こういうのはコードや出力の見直しをすれば防げる。
 数学の答案の見直しみたいだ。見直しをする時間で減らせる損失の期待値は、その時間を次の作業に充てる利得の期待値よりも往々にして大きい。そういうことに自分で気付かなければならないが、自分で気付く(教訓を内面化する)という活動をすっかり忘れている。
 あるいは元々できなかったのかもしれない。私は最適化についての能力が弱い。闇雲な集中で乗り切ってきたと言えるかもしれない。今回も前回もそうだった。まあそれは置いておくとしても、無駄なことをしつつ、たくさん時間をかけて論文を一段落させた。こういう生活をずっと続けるのだろうか?
 無際限に時間をかけて対処していくというやり方は持続的ではない。明らかに改善する必要があって、しかしそのための能力を上げるための経験を得ることに現在の多くが費やされている。その経験を適切に活かせているだろうか。研究の方法論に何か言いたい割に、自分の方法論については下手が多い。
 余裕を持たねばならない。それはいま周囲のいろんなことについて感じていることの要約とも言える。なぜ余裕が持てないか、今ここで可能な限りがんばらなければ後で余裕を持つことができなくなる、と感じているからだろう。しかしそれについての吟味は弱く、かなり盲目的だと思う。
 懸念としては、がんばっても無駄とか、がんばりかたを間違えているとか、体を壊してどうにもならなくなるとかがある。やはりより適切でゆとりを持てる作法を身につける必要があって、その実体をなんとしても今のうちに掴んだほうがよい。しかしまあわからない。

 研究の方法論みたいなことについて。ひとまずゴールは生存戦略としての作法なので、少なくともなるべく重要そうに見えることを提示することが必要になる。どのような論文が重要そうに見えるか、どういう論文が言及されるか、したくなるか、というのを改めて考えてみるのがよいかもしれない。
 列挙する。やっていることがわかりやすい。結論、議論が重要(適用範囲が広い、既存研究に影響を与える、これからの研究が踏まえなければならない)。それを無視できなくさせる、無視した理由があまり立ちそうにないようなものにする。狭すぎると無視される。重すぎると無視される。
 広くて軽く無視できないというものは難しい。研究の型みたいなものよりも先にくるかもしれない。結局その論文の結論・メッセージは何なのか、という点に尽きる。そしてその論文の結論は現在みんなが抱えている問題を適切に前進させるものでなければならない。
 その結論がぼんやりしていると読み手は何も持ち帰ることができない。明確な結論を書くには、やはり手法よりも先にその結論がイメージできていなければならない。では、その結論にはどういったものがあるのか。研究の類型をするなら、すべて結論の言い回しに沿っているべきなのではないだろうか。
 結論の言い回し。「〜の課題には〜という手法が効果がある」「〜の課題として新たに〜を考えた。既存の手法では効果がなく、応用先はあれこれある」「〜の課題はこういった点で本来意図された役割を果たせていない」「〜には性質があり、探求される(されない)べきである」
 やっぱり結局は「新しいタスク」「新しい手法」「新しいタスクと新しい手法」「既存タスクの変形や批判」がほとんど? それぞれをもっと精緻化できるのが望ましいのだけど、それは話題依存になる気がしないでもない。これより下が掘れないのが問題なのだけど、物理的に掘れないような感覚。

 日記の続き。荷物を預ける。オンラインでチェックインすると早いっぽい。天丼とうどんを食べる。でもなんか重かった。完食できず。彼女と別れて奥へ進む。体調は悪化してないというくらい。着く。ざっと客層を見る。アメリカの航空会社なので日本人の利用者は半分くらいな気がする。
 周囲にはアカデミックな人がちょいちょいいる(機内でも隣の人は論文読み書きしていた)。乗る。11時間くらい。やることがない。アニメ見たりゲームしたり論文読んだり何か考えたりする。解くべき問題をもっと深めに掘り上げたいと感じる。うまく言語化できない。やらないと進まない。
 食事は3回出た。2回目は軽めのファストフードとアイスだけ。意外とサービスがいい。喉が乾燥して痛むのでひたすら水を飲んでいた。リズのサントラをずっと繰り返していた。太平洋の縁を回って北米大陸の真ん中あたりへ。
 やっと着く。ミネアポリスはちょっと暑かったが空港内なので問題なかった。入国審査は1回聞き返して1回聞き返された。厳しい。空港は大きくてトラムで移動した。というかアメリカに来て思うのは日本人でも通る顔の人がすごくいっぱいいるということで、たまに日本語で話しかけたくなる。
 着いたのは13時でもろもろやって乗り換え先の飛行機のゲートに着いたのが14時で、飛行機の出発は15時だったから搭乗時刻考えるとそんなに見て回る余裕がなかった。東京からの便まわりは日本語のアナウンスあったけど今度は何もないので緊張する(まあしないか)。あ、そういえばSIM……。
 飛行機は小さい。隣の席に来たのが前の便が同じだった若いカナダ人男性だった。お前東京からの便にいたべ?と聞かれ、自分は観光してたという話をされた。私はインターンに行く云々ということを簡単に話した。フランス語わかる?→わからんと答えたら easy だから心配するなとのこと。
 本当だろうか。機内では眠くて寝てた。小型機というか大陸内の便はアナウンスが速くて全然聞き取れない。現地は19℃だよとだけ言ってるのはわかった。途中で氷なしの水をもらった。どこもサービスは似たようなものだと思う。気付いたら着いた。確かにちょっと寒い。
 税関の質問に電子的に答えて、パスポートを見せるとイミグレ1に行ってねと言われる。番号札を渡されて待つ。同じように20人くらい待ってた。ただビザの区分か何かで番号に付されたアルファベットが違って、私の区分では5番目くらいだった。でも各人10分はかかっていて1時間は待った。
 空港の wifi に繋がらんし荷物は回収できないままだし少し不安になったが、自分の番号が呼ばれて担当の人に書類を見せると(オファーレターと帰りの切符の旅程)一瞬でビザを出してくれた。3分くらいで終わった。他の人は何だったんだろう……。自分の荷物はまだ回転していて回収できた。
 次は移動。空港からはバスか電車でダウンタウンまで行ける。バスのが安くてメジャーっぽい。チケットを買いバス停に行き乗る。座れたものの混んでいて立つ人で車内がいっぱいだった。街に入った最初の停留所で7割降りた。ぎりぎり社内の wifi を掴んで降りるべき停留所がわかり降りる。
 バスを降りたのは20時半くらいで、ようやく暗くなってきた感じだった。緯度が高いから日照時間が長いっぽい。wifi が無くて戸惑ったものの、スクショした地図と通りの名前から辿って歩く。ハンバーガー屋が多い。道が汚い。舗装が砕けてぼろぼろになってる。
 止まる場所の区画はわかったがアパートが多くてどの建物かよくわからない。よく見るとちゃんと番号が書いてある。ちょっと歩いたらすぐ見つかった。来てたメールの指示に従って部屋に入る。めっちゃ疲れた。21時過ぎくらい。水と夕食が欲しかったので一息つく前に買い物へ。
 来る途中で見つけた小さな商店で水と缶ビールを買う(ハイネケン)。ハンバーガー屋で小さいやつを買う(これでも日本サイズっぽい)。戻ってきて食べる。疲れた。食べたら駄目になったので寝ることに。23時くらいに寝た。
 あとは街の印象だけ。フランス語と英語は半々くらいだろうと思ってたけどフランス語のほうが多い。というか公用語なのね。でも会話した範囲では英語が通じるし、見かけるアジア人はみんな英語喋ってた。看板はフランス語だけなのがたまにあって雰囲気を掴む必要がある。 Café Starbucks とか。