2018-06-04

日記

 起きたのは7時過ぎだった。耳栓をして寝たら思ったよりよく眠れた気がする。他の人が起きてくるかもしれないのでさっさとシャワーを浴びようと思う。晩から雨が降り続いていた。今日はずっと降るらしい。雨音はあまりしないが勢いは強そうだ。風呂に行く。あまり綺麗でないので忍び足。
 勤務の初日だから遅刻してもいけない。浴びる。恒常的に人が住んでいるのでお湯はちゃんと出る。しかし掃除されていないのでダメだった。このあたりの感覚が合わないとシェアは難しい。うーむ。今日移るのは突然だけど仕方ない。でも雨が降っていて移動できるか心配。頑張るしかない。
 浴びて片付けをする。猫はすでに起きていて、突っ立っていると寄ってくる。かなり人懐っこい。可愛い。大きさや毛色からして2匹は同時に生まれた子たちだと思うのだけど、一方は少し臆病でもう一方はどっしりしている。こういう性格ってどうやって決定されるんだろう。ねちゃなちゃ。
 冷蔵庫から問題なさそうなものだけ回収する。納豆ごめん。置いていきます。お前は悪くなくて私が悪い。家の階段を降りる。結局他にいた人とハロー以上のコミュニケーションを取らなかった(一番最初以外)。そんなものか。1年半前にオースティンに行ったときも似た感じだった気がする。
 猫2匹は階段の下にいてじゃれ合っていた。スーツケースを構えると怖がって私の足元をすり抜けていく。じゃあな。ちゃんと挨拶できなかった。でももう9時を過ぎていて急がなければならない。家を出る。雨が降っている。傘を指してスーツケースを引く。手が3本ほしいと思った。
 オフィスの方向に通りを歩く。バス停があって人が並んでいるので乗ってみるかと思った。しかしちゃんとオフィスにたどり着くルートか不安になる。待っている人に聞いてみるけど相手の英語がわからなかった(ダイレクトに yes と言われたわけではないので工夫が要ることはわかった)。
 自分の英語能力こんなので大丈夫なのかな。バスも来なさそうだし諦めて歩くことにした。2ブロック歩いたところでまたバス停があって若い男性が座っている。また聞く。また何て言ってるかわからんけどダイレクトに yes ではないことではわかった。諦めて歩く。ちょうどバスが来る。
 さっき聞いた男性がそのタイミングで私を呼び止めて乗りなという手振りをする。本当か。わかった乗ります。小銭は最初に待っていたときに用意していたのでスムーズに乗ることはできた。しかし雨はそこそこ強くスーツケースは濡れている。手持ちのタオルで少し拭いた。バスは発車しない。
 このあたりのバスは基本的に通りに沿って運行している。つまり真っ直ぐ進むということなのだけど、バス停がある交差点の正面がなぜか通行止めになっている。理由はわからない。工事だからか雨だからか。運転手は運営と連絡を取っている。3分くらいで諦めて左折した。迂回するらしい。
 バスに乗ったから雨かつスーツケースだけど無事に着けそうだなと油断していたけどなかなか厳しいっぽい。とりあえず乗り続ける。客と運転手がフランス語で会話をしていてどうにもわからない。大丈夫かこれ(私の生活も)。途中で臨時停車して半分くらい人が降りる。私はもう少し粘る。
 これは自分の確認が甘かったのだけど、そもそも通行止めのないオリジナルのルートがオフィスの区画から長い1.5ブロック分くらい遠かった。迂回したことで運良くオフィスの区画の通りに入ったのだけど、入ってすぐにもとのルートに戻ろうと右折してしまった。待ってくれ。降りたいです。
 10時に着かなきゃいけないのにあと15分もない。今ここで降りれば10分強で着けるはずなので Can I get off here? と焦って運転手に聞くけど(自分は先頭のドア付近に立っていた)相手は何も言わず指を口の前で振るだけだった。その3-5分後くらいに元の通りに差し掛かって下車できた。
 自分がいる場所はなんとなくわかっていたので降りてすぐ急いだ。雨は降っていて、ただ下り坂だったのでスーツケースの負担は小さかった。ただ道路の舗装がボロボロなのでたまにガタガタ言う。急ぐ。知ってる道に出る。あと5分。大学構内を通り抜ける。こっちは道が綺麗。間に合いそう。
 目的のビルに着く。たぶん1分前とか。誰がいるわけでもないのでレセプションで目的の階を聞く。エレベーターに待つ。上とか押さずに行先階を直接指定するタイプのエレベーターだった。なんだそれ。微妙に便利だと思った。エレベーターには開けると閉まると非常ボタンしかなかった。
 受付に着く。◯◯さんを呼んでくださいとお兄さんに言ったら名前はと聞かれる。答える。ニホンジンデスカと言われる。そうだけどなぜ日本語……。とくに話も続かず取り次がれる。座って待っててね(英語)。はい。先客がいる。女学生なのかな?ちょっと会話する。ハキハキした感じの人。
 世渡り上手そうだなぁと思った。アメリカの有名な大学から来たらしい。なんかそれっぽいアピール力だ。勝手に感心してしまった。特に何やってるのと聞かれたので少し話す。うだうだ言っていると待ち人が来る。こんにちは。会話できんくて申し訳ない。日本語でも同じだしと思い直す。
 移動。勤務をすることになるフロアに案内される。このへんの構成は典型的なビル内外資系起業っぽい(知ってるサンプルが他にひとつしかないが……)。スーツケースを置いて、いろいろ説明される部屋に通される。支給PCがアレなのでアレ。セットアップをする。いろいろミスる。つらい。
 あとはどうやって仕事(自分の持っているお仕事のイメージから数倍緩いだろうけど)をするかとかフロアの説明とかを受ける。キッチンと食堂の区画はかなり便利そう。飲み物はいろいろ取れるしタイミングが合えば朝食と昼食が出るっぽい。昼食の心配をしなくていいのはありがたい。
 自席に案内される。少しグッズが用意されている。要るのかなこれ。準備していると昼食の時間になって呼ばれた。食べる。メニュー的にはそんなにすごくはなさそう。人数も多くないのでこぢんまりとしている。勢いで座って隣の人に新しいインターンです、東京から来たみたいなことを言う。
 自己紹介するけど特に会話があるわけでもなく食べていた。メンターになる人がなんか人を連れてくる。テーマが近い人らしい。フランス語の訛りがあって発話の3割くらいしかわからないけどとりあえず頷く。私の論文も読んでくれているらしい。雰囲気も話しやすそうなのでよかった。
 食べ終わってコーヒーを淹れる。便利なマシーンがあるので簡単に飲める。冷蔵庫から牛乳を入れる。問題ない味。いつでもお金かからず飲めるのはありがたい。食費が浮く。そのまま席に戻る。事務の人が来てセットアップの続きをする。解決しない。明日またやり直すことになった。
 また自席に戻ってくる。支給されたPCだとあまりにも効率が悪いので(というかコード書けるのか?)自分のPCを使っていいか聞いた。良いらしいので整える。日本から持ってきたキーボードも繋げる。研究室と似たような環境になる。便利。キーバインドを持ち運ぶ(?)のは大事だと思った。
 しばらくしてメンターに呼ばれてミーティングすることになる。行く。世間話をちょっとする。人が集まって打ち合わせ。最近までやってた話の説明を簡単にする。 conclusion は何?と聞かれる。そうだよなあ。結局何が言いたいのかが曖昧な論文は何をどうがんばってもわかりづらくなる。
 テーマは特に先方が用意しているわけではないみたいなので自分で新しいのを考えるか既存のに参加するかだよと言われる。あまり期待はしていなかったけどやっぱりかあ。適当に切り上げて戻ってくる。話をした人と直近の論文を交換する。読むかあ。読んでいるふりをしつつ他の論文も読む。
 あとはずっと論文を読んだりしていた。それ以外ではヨーグルトを食べたりした(冷蔵庫にあったので)。かなり甘くて大変だったけど食べた。18時半頃まで居ると他のインターンの1人がもう閉まる(閉める権限がない?)からもう帰りなと言ってくる。本当か。でも人はかなり減っていた。
 みんな帰るの早いんだなぁ。私も普段から早めに帰るべきか。とりあえず片付けてオフィスを出る。そういえば夕方にID用の写真を撮った。雨風で髪がぐしゃぐしゃだったのが心残りだ。まあいいか。地下に通路ないかなと駐車場に迷い込んだりしつつ普通に外に出ると雨はほとんど止んでいた。
 面倒なので歩いて行くことに。今朝までの宿より少しだけ近いところにあるはず。歩く。スーツケース引くのはいい加減疲れてきた。でもこれで週末まで引く必要ないはずだ。19時なのにかなり明るい。今週の宿の建物を探す。あった。昨日の宿の裏やん。ちょっと古い。ブザーを鳴らして入る。
 綺麗な部屋だった。荷物を置いて夕食の確保にまた出る。部屋の鍵がギリギリで怪しい。また同じスーパーに行く。ビビンバ丼みたいなものがあったので買った。あと一平ちゃんを買った。あと箸のセット。すぐ戻ってくる。20時前。温めて食べようとしたらレンジが点かなかった。困る。
 デバッグすると台所周りの電源がそもそも通電していないようだった。冷蔵庫も点いてない。携帯の充電器を挿しても反応しない。困ったな。違う壁の電源を試す。電気がある。あるのか。壁際のテーブルにレンジを置いてプラグを挿す。点いた。温める。食べる。きゅうり・人参・肉・しいたけ・もやし。
 思ったよりも美味しい。ご飯は玄米みたいな感じだったけど日本のご飯の味からそんなに離れていなかった。良かった。一息ついたので wifi を入れようとする。ルータも通電していなかった。不便だな。別の壁に繋ぎ直す。ルータが点く。ちょっと待ったら wifi も使えた。完食する。
 ちょっとゲームをしてから、提出が必要だった文面を事務の人に送る。遅れてすみませんという英語はどうやって書くんだろう。よくわからないまま送った。あとは日記を書く。ひたすら書く。やっと追いついた。今日も大変だった。英語と研究と生活の三重苦という感じになっている。困った。
 とにかく疲れたので0時半くらいに寝た。